re:START〜また、君と、

・・・数日後


教室に行くため


廊下を歩いていた


「沢野・・・先輩ですか?」


声をかけられて


振り返ると 4人ぐらいの


女子が立っていた


「ちょっと・・・来てくれますか?


話があるんです」


「・・・わかった」


私は 女子達の後ろを歩いた


連れて来られたのは


人気のない体育館裏


「単刀直入に聞きますけど


沢野先輩 祐介君と


どうして付き合ってるんですか?」


え? どうしてって・・・


ドクン ドクン・・・


「それは・・・好きだから」


「はあ? 納得いかなくない!?」


「好きだからなんて


中学生じゃないんだから・・・


てか 別れて下さい」


「え?」


今・・・なんて?


ドクン ドクン・・・


うまく 呼吸が出来ない


「はっきり言って


先輩と祐介君 全然


お似合いじゃないんですよ」


「・・・」


『拓巳君と別れろよ!』


思わず俯いて 胸元を抑えた


手が・・・少しだけ


震えているのがわかった