re:START〜また、君と、

ドキン ドキン・・・


「・・・離して」


「ごめん・・・無理」


これ以上 ドキドキしたくない


「もう・・・やめて!」


そう少し叫びながら


私は拓巳の腕から離れた


「これ以上・・・詩織を


傷付けないで!


私達は もう別れたの!


私は今・・・祐介君と


付き合ってるの! お願いだから


私の心を乱さないで」


泣きながら 拓巳に言った


自分でも 何を言っているのか


わからなかった


「・・・ごめんなさい


でも 拓巳の気持ちは


痛いぐらいわかるから


これで・・・最後だから」


「え? 最後?」


「拓巳とは・・・もう会わないって事」


こんな・・・わからない気持ちを


抱えたくない