しばらくすると ある公園に着いた


少しだけ風が吹いていて


ブランコが揺れていた


「ここって・・・」


「覚えてる? 中学の時


告白した公園」


前に 祐介君と来た


「あの時の私・・・


結構 緊張してたんだよ?


告白なんて 初めてだったから」


少し笑いながら 公園の中を


歩き出す


「でもね・・・緊張してたけど


告白してよかったって


思ってるの」


「・・・美玲?」


きっと 拓巳は気付いてる


私が何を話そうと


しているのかを・・・


お願いだから・・・何も聞かないで


「あんな事があっても・・・


拓巳の事が好きだったから


別れる事が・・・出来なかった」


風が少し強く吹いた