それから・・・数日が経った


私は 机に突っ伏していた


寝不足とかそんなんじゃない


気が付けば 拓巳の事を


考えていた


「美玲!」


顔を上げると 詩織が


手を腰に当てながら


目の前に立っていた


「・・・どうしたの?」


「どうしたじゃないわよ!


なんで 拓巳と中学同じだった事


黙ってたの!?」


ドクン


なんで・・・知ってるの?


「あの・・・誰から聞いたの?」


「拓巳の弟・・・祐介君だっけ?


同じ中学だったなんて


知らなかった


なんで初対面のフリしたの?」


どうしよう・・・


詩織 怒ってる?


「・・・ごめん


同じ中学って言っても


クラスは違ってたし


接点なかったから


だから ほとんど初対面に近かったの」


言い訳に聞こえるかな?


「・・・ふーん


なら仕方ないけどさ


拓巳も似たような事言ってたから」


ドキン


ビックリして 少しだけ


肩が上がった