こうやって 祐介君と


どこかに出かけるのって


初めてかな?


なんか ちょっと


変な感じ・・・


「初めて・・・学校サボった」


私は 手に持っている


サンドイッチを頬張って言った


「俺もです サボったなんて


親父に知られたら


すげー怒られるんで」


祐介君は そう言いながら


上を見ていた


「・・・でも 親父は昔から


兄貴ばかりひいきして


だから 余計に兄貴が


嫌いなんです」


「・・・祐介君」


「頭が良くて スポーツ万能で


親父とお袋は そんな兄貴が


自慢の息子で・・・


俺だって 昔は兄貴の事


自慢でした」


祐介君は どこか


少し悲しい顔をしていた