re:START〜また、君と、

詩織には 言えない・・・


もし言ったら


私の事を 嫌うかもしれない


絶交って言うかもしれない


さっき 拓巳は何かを


言おうとしてた


いつまでも こんなんじゃ


ダメだってわかってる


拓巳の事は 好きになっちゃ


いけない・・・


詩織に言われたからじゃない


だけど もう傷付くのは


たくさんだから


あの時 たくさん傷付いた


泣いちゃダメ・・・


泣いたって何も解決しない


「美玲さん?」


名前を呼ばれて 振り返ると


祐介君が立っていた


「・・・祐介君」


「何か・・・あったんですか?」


そう言いながら 祐介君は


私に近付いた