すると 近くに居た


4人の女子がこっちを見ながら


話をしていた


『まただ・・・沢野さん


拓巳君に色目使ってる』


『いくら付き合ってるからって


限度があるよね?』


『てかさ もしかして


沢野さん 拓巳君の事


たぶらかしてるんじゃないの?』


そんな話が聞こえて来た


美玲に聞こえるように


わざと言ってるよな・・・


美玲は 少し落ち込んだ顔を


していた


だけど・・・この時の俺は


気にしなかった


美玲は気にするなって


言われても気にする方だから


ぎゅ


俺は 美玲の手を握った


『拓巳?』


もう 何も心配しなくていい


美玲は・・・俺が守る