re:START〜また、君と、

詩織との電話を終えて


美玲の名前を見つける


別れてからも 番号とアドレスを


忘れてなかった


どうすれば 美玲を守れるのか


そればかり考えていた


だけど・・・そんな


大切な彼女を悲しませて


傷付けたのは 俺だ


「・・・何やってんだよ」


俺は ベッドに横になって


そのまま寝てしまった


『・・・拓巳?』


目を開けると そこには


美玲が居た


これは・・・夢?


美玲は髪を2つに分けて


縛っていた


中学の頃は よく2つにしてたな


『大丈夫?』


そう言いながら 美玲は


少し心配そうな顔をしていた


『・・・ああ 大丈夫だよ


だからそんな顔するな』


俺は 突っ伏している身体を


起こしながら


美玲の頭をそっと撫でた