re:START〜また、君と、

気付いたら私は無意識に


目をつぶっていた


唇に柔らかい感触が触れた


私・・・拓巳とキスしてる?


こんな事ダメなのに


だって・・・拓巳は


詩織の彼氏なのに


すると 拓巳が離れた


「・・・ごめん」


「謝らないで・・・大丈夫だから」


「今でも・・・俺は


美玲が好きだ」


ドキン


そう言う拓巳の顔は


真剣だった


「・・・拓巳」


「信じて・・・くれないよな?


あの時 傷付いている美玲を


余計に悲しませたから」


「・・・」


ぎゅ


すると今度は抱き締められた


「今更だよな・・・あの時は


守ってやれなくて


本当にごめん」


私は 拓巳の背中に腕を回していた