re:START〜また、君と、

どうして・・・こんな気持ちになるの?


「無理に話さなくていいから・・・」


そう言って 拓巳は


少し悲しく笑っていた


違う・・・私は


そんな顔をさせたいんじゃない


「・・・美玲 前に俺が言った事


覚えてる?」


「え?」


「別れた事 後悔してたって・・・


別れてもずっと美玲の事


想ってたから」


ドキン ドキン・・・


やめて それ以上言わないで


聞きたくない


耳を塞ぎたいのに 出来ない


すると 拓巳の掌が


私の頰に触れた


「拓巳?」


近付いて来る拓巳の顔


どうしよう・・・


避けたいのに 出来ない