・・・数日後


学校が終わって 私は1人で


帰っていた


詩織は拓巳とデートだって


言ってたっけ?


こうやって1人で帰るのなんて


久々だな・・・


こんな時でも 考えてしまう


もう・・・私は


拓巳の彼女じゃないのに


私だって・・・本当は


後悔してた


どうして 拓巳と別れちゃったの?


なんで・・・今更


歩いていた足が止まった


「拓巳・・・」


ふと そう呟いた


もう・・・嫌だよ


考えても 仕方ないのに


どうする事も出来ないのに・・・


ドン


すれ違った人にぶつかって


前に転んでしまった


「美玲?」


ドキン


名前を呼ばれて顔を上げると


拓巳が息を切らしながら


膝に手を置いて立っていた