パタン


部屋に入って 机に向かう


引き出しを開けると


1冊のアルバムを出した


開くと そこには


笑っている美玲の写真があった


いつも・・・笑っていた


中学の時 美玲がひざをケガしてた


『足・・・どしたの?』


『・・・ちょっと階段で


つまづいて転んだ』


そう言いながら 笑っていた


でも この時の美玲は


作り笑いだった


俺は 気付く事が出来なかったんだ


『拓巳・・・何があっても


私の事守ってくれる?』


『当たり前だろ?


てか 当然だしさ』


俺は 軽く答えてしまった


あの時・・・実際に


美玲を守ってやれなかった