だけど・・・俺にだって


譲れないのがある


「・・・お前は昔から


俺が気に食わなかったな」


「ああ・・・でもさ


あの詩織って人


自分の彼氏と友達が


中学の時 付き合ってたなんて言ったら


どんな反応するかな?」


祐介は 俺を睨んでいた


こいつが俺を脅しているのは


わかっていた


「祐介・・・お前に美玲は


渡さないから」


そう言いながら 俺は家の門を開ける


ガチャ


「ただいま」


「拓巳 祐介は?」


親父がそう言いながら


玄関に立っていた


「なんかコンビニ行くって


またケンカしたの?」


靴を脱いで 自分の部屋に行くため


階段を登ろうとした