re:START〜また、君と、

しばらくすると 俺は


寝てしまった事に気付いた


美玲はまだ寝てる


時間を見ようと ポケットから


スマホを出す


【16:25】と表示されていた


もう4時か・・・


そろそろ帰るか


俺は立ち上がり 美玲の頭を


そっと撫でた


そして部屋を出て 階段を下りた


靴を履き 玄関のドアを開ける


ガチャ


駅に向かって歩き出した


何やってんだよ・・・俺は


スマホを見ると


詩織からのLINEがいくつか


来ていた


【授業すごく退屈ー


今日美玲休みだからつまんない】


【さっきのは間違い!


美玲に送るやつだった】


俺は・・・知らない内に


詩織を裏切っていたのか?


いつも 一足遅いんだよな


美玲が呼び出された時も


行くと祐介が居た


家に帰っても・・・


祐介はいつも俺を無視している


たまに話しかけて来ても


俺を睨んでいるのはわかっていた


しばらくすると 家の前に着いた


そこには 門の前で


寄りかかっている祐介が居た


「・・・祐介」


「親父と言い合いになっただけ


てか 昔から親父は兄貴が


気に入ってるよな?」


「お前・・・何が言いたいんだよ?」


すると 祐介は俺に近付き


胸ぐらを掴んだ


「・・・兄貴は ずりーよな


俺が持ってないモノ


ぜーんぶ横取りしてさ」


「お前・・・」


昔から 祐介は俺の事が


嫌いだった