好きになる理由

「次ランニングいくぞ」



3年生のキャプテンが声をかけると


タオルで汗を拭った長谷川くんも


大きな声で返事をして行ってしまった。



「この時期は皆ピリピリしてるね

大会近いし、私達も頑張らないと」



と、一緒のマネージャーの


牧野 心嶺 マキノココネ が自分に


喝を入れている。


「だね、そういえばお守り作り進んでる?」

お守りとは、大会の時の必勝を願って

マネージャーがメンバーに作るという

恒例行事であり、サッカー部の伝統。



「まずまずだよ。30個も作るなんて気が遠いよね。」


「ほんとにね。あ、ランニング終わったみたいね」