蒼いこの空の下で、私は大きく背伸びをする。どこまでもどこまでも広がっているこの空を、私は裸足で渡り歩いているみたいだ。足に羽根がついているみたいで、体が軽い。

……でも、それは、夢だった。今思えば、結構バカなことをしていたんだな。と思った。私の体が軽い訳じゃない。足に羽根がついている訳じゃない。…飛べる訳じゃない。飛べる訳じゃない…

それは、それは。
私が一番よく知っているはずなのに。
どうしても、どうしても。



ここから出たい。


そう思ってしまうんだ。