私は 訳がわからなくなり、とりあえず キャンディーが入ってるビンを持ち帰えることにした。


家に着き、メールボックスに友達から結婚式の招待状が届いてた。


気がつけば 周りは結婚をし子供もにも恵まれて幸せな人生を送っていた。


私には夢の ような うらやましい人生…。普通で いいから 結婚して 愛する人の子供を産みたい。でも 今の ままじゃ …絶対、無理だよな…


そう思うと ため息が 止まらなくなる…。


結婚式用の服を出して 袖を通す…この 醜い体の せいでビシッと決まらない…。また、新しいの買うしかないかな…。でも そんな 買うお金もない。


途方に暮れてた時、ふと、おばあさんの言葉を思い出した。

「あめ玉を舐めながら、願いを唱えると、その願いが叶う…」


半信半疑にビンの 蓋を開けてキャンディーを1つ出してみた。


見た目は 普通のキャンディー。それが10個ある。

思いきって口に入れてみた。とっても 甘くて それでいて、あの、おばあさんの様に優しくて美味しい キャンディーだった。


私は さっそく 願いを唱えた!


「モデルの様に スリムになって、全身、綺麗に なってますように…」


唱えていると いつの間にか 私は眠っていた。