すると夾の表情がみるみるうちに険しくなっていった。
今まで聞いたことのないような低く、何の感情もこもっていないような声で
「何普通に話しかけてきちゃってんの?
どんだけ頭ん中お花畑なんだよ。
目障りだから消えてくれない?」
そう言われた彼女はあからさまに驚き
物凄く悲しそうな表情になった。
いや、1番驚いてるのたぶんあたしだけどね?
こんな夾見たことないし…。
その子はよほどショックだったのか
今にも泣き出しそうな顔で夾を見つめていて
立ってるのがやっと
という感じだった。
「はぁ…。もうお前の涙には騙されねーから。帰る気ないみたいだし俺達が帰るわ。
くーちゃん行こ。」
「えっ?あ、うん!」
夾が呆れたようにそれだけ言うと1人先に出口へと向かって行った。
彼女のことが少し心配になったけどあたしも慌てて夾の後を追う。
