下駄箱で靴を履き替え外へ出ると
梅雨が近づいているせいか
ジメジメとした空気が余計に俺の心も曇らせる。
「でもほんとハル君が明日からこの学校の先生だなんてびっくりしたなぁ〜。」
驚きと嬉しさが入り混じったように言うくーちゃん。
「ねぇくーちゃん、あの人と知り合いなの?」
素直に疑問を投げかけた。
「うんっ!ハル君はね、家が隣同士で小さい頃から面倒見てもらったりしててあたしのお兄ちゃんみたいな人なの!
東京の大学に進学しちゃったっきり会えてなかったから久々の再会だったんだ。」
お兄ちゃんね〜。
向こうはどう思ってるんだか…。
「男だけど触れるのは昔からの知り合いだから?」
「そうなの!男嫌いになる前からの付き合いだから。
お父さんが家に女の人連れ込んだりしてた時は、いつもハル君の家に逃げ込んだりして
助けてもらってたの。」
「そうなんだ…。」
辛かった時に手を差し伸べてもらってたのか…。
俺も知らない昔のくーちゃんをあいつは知ってるんだよな…。
もっと早くくーちゃんに出会えてたら助けてあげるのはあいつじゃなくて俺だったのかな…。
