小学二年生。10月31日。

ヒマリは思い切って話を切り出した。

「ハロウィーンてなに?」

「ハロウィーンって…子供が怪物に仮想して

お菓子をねだるやつだろ?

そういえば今日そうだなあ。」

学校の子が言ってたのと同じだ。

「ユキくんは仮想しないの?」

「…このナリで出来ると思うか?」

うーん、このままで十分かも。

「ていうか、ハロウィンなんどこで覚えたんだ?」

聞かれてヒマリは鼻高々に答える。

「学校の子が教えてくれた。

知らない男の子だったけど。」