毛が暑苦しくてヘタれてた時、

おつかいで冷えたラムネを買ってきてくれた。

「最近、おかえりって言ってくれないし。

これで元気だせー」



暗くなるのが早くなって寂しいなあなんて

ボヤいたら早く帰ってきてくれた。

「ユキくんが寂しい時はヒマリが一緒にいる」



嬉しいのに。

こんなに純粋に俺を信じてくれてるのに。

ごめんなさい。俺はひとつ、

ヒマリに秘密があります。

きっと何年先も教えられないヒミツ――

『ずっと一緒にはいられないかもしれない』