「はい、どうぞ」 差し出された手をとってベットから降りると、隣に衣裳部屋として使っている部屋に連れられる。 「これに着替えて」 ハンガーにかかっていたのはドレッシーなワンピースだった。 見上げると宗忠は微笑した。 「倫子さんに似合うよ」 「あ、りがと」 俯いてぼそぼそと礼を言うと、着替えてみることにした。