「ぜひ一度会ってみたいものね

そんな素敵な彼に


よろしく伝えておいてね」




その時わかった


この人はきっと大翔のことを
知っている


私はこの業界で
活動するのにミーアキャットという
名前でやっている




そしてミーアキャットは
私たち二人のこと


作詞作曲はこの名前で世間には
出しているけれど
私ではないことは誰もが知っている


そう公表しているから


大翔はあまり人前に出るタイプじゃない


だから名前を明かさず
私たちは二人で一人のような存在だと
世間には広めた




大翔の存在は闇に包まれてるはずだった


性別も年齢もなにひとつ世間には
ばれていない



でもこの業界の中ではそれは無理だろう



絶対の秘密にはできないものだから



そんな中で彼女はきっと
大翔のことを知った


そして彼女は大翔の隣を
私から奪うと宣言しに来たんだ