神聖な空気。 心地のよい鐘の音。 真ん中には真っ赤なバージンロード。 その上を、父の腕を抱いて少しずつ歩いていく純白の花嫁。 薄いヴェールのしたには幸福。 あぁ。 君は今とても幸せなんだろうな。 花婿が花嫁の手をとる。 どちらも幸せそうな表情で。 俺の頬を伝っている雫にはどんな意味が含まれているのか。 自分にだって分からない。