空色(全242話)


ずっと、自分は一人だと思ってきた。
親も友人も恋人もいない。

孤独な人間だと思ってた。

『美香。 幸成、ちゃんと謝ってきたよ』

でも、違った。
美香がいて、十和もいる。

幸成までも、藤原から私を守ってくれた。

一人じゃ、ない……






『さぁ、じっくり聞かせてもらおっかなぁ』

今日の帰りは自分の家でなく、美香のマンションへ。

ベッドの中で頬杖をついた美香は、私の話に興味津々だ。

『十和さんと上手くいったんでしょ~?』

美香には、全てバレてしまう。
私の気持ちも、昨日の出来事も。


『おめでとう、アユ』

全て……とは、言わないけど、美香に昨日の出来事を話すと、満面の笑みで祝福をくれた。

美香、美香。
大好きだよ、美香。

美香がいたから、あんな店でも逃げ出さずに働いてこれた。

美香がいなかったら……
そう思うだけで恐い。

『これで、BabyDollをやめれたら全て解決するね』

美香はそう言うけど、それに対して美香は、どう思ってる?

私は、美香がいないBabyDollは嫌だよ。
美香も、そうなんじゃない?

私がいなくなったら、辛いんじゃない?

辞める時は、一緒に辞めたいよね?

『美香も一緒にやめようよ。 私、美香を放っておけないの』

すぐに、とは言わない。
いつか辞めるチャンスが巡ってきたら、二人一緒に……