【完】もっとちょうだい。

「え、なんで?」



なんてとぼけた発言、
すると思ってたけどね。



なんで、じゃない。
さらに一つ
怒りボルテージがあがる。



むかつくから。
そう答えるよりは、
たぶんマイルドな言葉。



「……飽きた」


鞄を手に取り立ち上がる私を、
ヤヨはただ見ていた。




「あ、そう」


ヤヨの声は、いつもより低い。



「じゃあね!」


怒りを大してぶつけないまま
飛び出したせいか、
余計にイライラする。




ヤヨは、追いかけてこない。
追いかけてよってときに、来ないタイプ。



これは、多分、
完全に、喧嘩。