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模試を終えたあとは、
リコと藍とガールズトーク。
理系のヤヨちゃんは
まだ模試があるらしいから。
それを待つ間、
教室の隅っこで
もうそれは深い話をしているってわけ。
「ヤヨは、違ったの。慶太くんの時はただただ優しくてあたしお姫様?って勘違いするような感じだったんだけど、ヤヨは」
「うん。芙祐、よくわかんない」
藍ちゃんには通じないけど
「あーわかるかもぉ」
リコにはなんとなく通じてた。
「ヤヨはお利口なわんちゃんなのに、あんな子羊ちゃんなのに、超えろかった」
「声大きい!」
「ごめん」
「えー、それちょっと試してみたい」
「リコちゃんそれ絶対駄目なやつだからね、絶交だよ」
リコ、ほんとにやりかねないから
ヤヨにも言っておこ。
「ていうかね、あたしもまだしてはないから」
「は?!」
「なんか、どきどきするじゃん……やるきはあったんだけど、」
「最悪、芙祐、つまんなーい」
「え?弥生途中でやめさせられたの?」
藍の肩が震えてる。
「笑わないでよ」
「弥生かわいそう……っあはは」
藍ちゃん、ひどい子。
「でも、キスマークつけられた」
ネクタイを緩めて、ボタンを3つくらい外そうとしたとき。



