【完】もっとちょうだい。



***

模試を終えたあとは、
リコと藍とガールズトーク。


理系のヤヨちゃんは
まだ模試があるらしいから。


それを待つ間、
教室の隅っこで
もうそれは深い話をしているってわけ。


「ヤヨは、違ったの。慶太くんの時はただただ優しくてあたしお姫様?って勘違いするような感じだったんだけど、ヤヨは」


「うん。芙祐、よくわかんない」


藍ちゃんには通じないけど


「あーわかるかもぉ」


リコにはなんとなく通じてた。


「ヤヨはお利口なわんちゃんなのに、あんな子羊ちゃんなのに、超えろかった」


「声大きい!」


「ごめん」


「えー、それちょっと試してみたい」


「リコちゃんそれ絶対駄目なやつだからね、絶交だよ」


リコ、ほんとにやりかねないから
ヤヨにも言っておこ。



「ていうかね、あたしもまだしてはないから」


「は?!」


「なんか、どきどきするじゃん……やるきはあったんだけど、」


「最悪、芙祐、つまんなーい」


「え?弥生途中でやめさせられたの?」


藍の肩が震えてる。


「笑わないでよ」


「弥生かわいそう……っあはは」


藍ちゃん、ひどい子。


「でも、キスマークつけられた」


ネクタイを緩めて、ボタンを3つくらい外そうとしたとき。