立ち尽くすあたしに


「あいつと何を話してたんだよ?」


とヤヨがボソッと言った。



「ヤヨが……一緒に寝てくれないって」



正直にヤヨにいったのに
あからさまにため息をつかれた。



「そんなに寝たいの?」



ヤヨがこっちを向いてくれた。
でも、顔はまだ怒っている。




「うん。だって……恋人たちのクリスマスでしょ?」



ヤヨに抱かれたい
そんなこと言えないけど
でも、なんで
ヤヨはあたしに
手を出さないの?



……麻里奈ちゃんとは
したくせに。



顔を曇らせてベッドのそばに立っていた。


そしたらヤヨが



「じゃあ来いよ」




そういって
あたしの右腕を強く掴み、
ぐいっと強引に引っ張った。