【完】もっとちょうだい。

芙祐は一瞬ひるんで。
だけど、ほんの少し頷いた。


少し正気に近づいてんのかな?

「電気……消して」

と芙祐が指さした。


秒で消した。


キスしているうちに目が慣れて、月明かりに照らされる芙祐。


布団に広がった長い髪。
柔らかい肌。


とろけるような目で、俺を見つめる芙祐。


はだけた浴衣。
帯の蝶々結びの端をそっと引っ張った。


俺の手の動きに沿って、
ビクッと揺れる芙祐の体。
相変わらず敏感すぎ。



少し開いた唇から「好きって言って」。


そんなの、
好きにおまけして言ってやるよ。


「……めちゃくちゃ大好き」


首元に印をつけながらそう言うと、

芙祐は恥ずかしそうに顔を背ける。


だけど口許はしっかり、嬉しそうだった。





えっと。

知ってると思うんだけど。
俺の独占欲ってはんぱないから。



芙祐のそういうの、
死んでも誰にも見せたくないから。


ここから先は
俺たちだけの秘密ってことで。



じゃあ、またいつか。


あと1時間は、邪魔しないでくださいね。




END