【完】もっとちょうだい。

「バイト、代われたらな」

「今すぐ電話しろ!」

「今誰も店にいねぇよ」


あ、ヤヨ中途半端に受け入れちゃった……。

でも、サークルなら
しかたないし……。


そんなことで束縛したら
ちょっと頭いかれてる彼女だと思うし。


「……いかれとけばよかった」

「ん?芙祐なんか言った?」

「べつにー。この授業つまんない」

「だから言っただろ」

「こんなにつまんないとは思わなかったの」

「そうかよ」

「でも幸せ。ヤヨの隣で勉強とか、久しぶり」

「……あっそ」

あ。照れた。ヤヨ。

「ヤヨの隣すき」

「わかったから……」

あたしの方を絶対見ないヤヨを
じぃーっと見つめる。ちょっと笑いながら。


「ヤヨ、ほっぺ赤い」

「うるさい」

「可愛い」

って、ヤヨのほっぺ触ろうとしたら

「ふたりさぁー、聞こえてんだけど!こっちがはずかしくなるから!」

振り返ったハルキくんに怒られて、授業再開。