慶太くんと別れて、教室に戻っていっぱい考えてから。
ひとり理数科の教室へと向かった。


もやもやが溢れそうなほど不安な気持ちと一緒に。


教室のドアをあける。
自動的に、顔を上げる人。


……ヤヨ。


ヤヨはそのまま立ち上がって、あたしの方へと歩いてきた。