少女は、気がつけば見慣れた公園にいた。
一体今のは何だったのか。

「ママ~!!」

少女は母親に出来事を話すが、母親は空想のことだと真剣に聞くことをしなかった。

「そろそろ、お買い物をして帰りましょうね?あら?あなた、ブレスレットは?」

少女の手首にはブレスレットの姿はなかった。

「無くしちゃったの?」

「ううん!違うよ!?」

「まぁ いいわ。行くわよ?」

母親は、特に気にもとめず。

意識は既に、今夜のオカズは何にしようかという方向に向かっていた。


そして、母親は荷物をまとめると、少女を連れて公園を後にした。