『聖龍』現幹部で始末屋、ななのボディーガード兼専属シェフ。

寡黙で無口な性格、ななの命令には絶対に従う。

ななの駒であることに誇りを持っている。

つかさが小学校2年生のときにDV夫に耐えられず一つ下の妹を連れ、母親はつかさだけを残して家を出た。

このことが原因でつかさは極度の女嫌いになり、今でも治っていない。

つかさだけ置いていかれた家では、相変わらず父親から暴力を振るわれ、その蓄積された鬱憤を晴らすかのように毎晩街を徘徊し、喧嘩に明け暮れるようになる。

そのころから『野獣』と呼ばれるようになった。

料理も洗濯も家事一切をつかさは一人でこなしていたため、得意分野に。

更に暴力を長年振るわれ続けた後遺症なのかそれとも元からなのかつかさは痛覚が正常に働かず、所謂『無痛症』と呼ばれる一種の難病にかかっている。

だんだんと無口になり、父親との生活に疲れ果て小学校6年生のとき遂に家出する。

しかし、まだまだ子供のつかさには行く宛などなく、このままでは警察に保護されて施設に入れられるか強制的に父親の元に戻されるか、あるいは野垂れ死ぬかしか道は残されていなかった。

そんなとき偶然にも通りかかったななの完全なる気紛れによって保護され『聖龍』に連れてこられた。

恩義には必ず報いる主義であり、ななのためになるのならばと組織に入ることを決意し、始末屋となった。

ボディーガードとして常にななの周りに張り付いているが、料理の腕を買われ、ななの専属シェフ以外にもバー『Dark night』で学校に行ってない昼間だけバイトをしている。

ななの命令には忠実に服従するため“飼い慣らされた野獣”の異名をとった。




「俺はななの駒であることに誇りを持っている。余計な詮索はするな。…ななから命令されれば今すぐにでもお前達など抹殺してやれるというのに…」