あなただけだった

直也と同じ駅を使わなくなって3ヵ月。


あれからベルも打っていない。


もちろん、直也からもメッセージはこない。


私は直也の事を考えなくなっていた。



『昨日、直也クンがベル打ってって言ってたよ。』



突然、裕美が私に言ってくる。



―裕美、直也と会ったの!?―



『えっ!?あっ!本当?分かった。』


突然聞いた直也の名前。正直動揺した。



裕美は直也と会ったのだろうか?裕美がうらやましい。


だが、私はすぐに公衆電話には行かなかった。


直也は野亜と別れたんだろうか?
どうして裕美に伝言してまで私にベルを打たせるのか?


考えたところで分かるはずがない。