あなただけだった

直也と同じ駅を使うようになって2ヵ月。


直也には会っていない。


何人か偶然、中学校の頃の友達には会った。


―どうして会いたい人には会えないんだろう―



私はそんな事を思いながら今日も直也と同じ駅を使う。


その日の帰り道、私はいつものように改札口を出て駐輪場へ向かう。


その時、駐輪場の向こうに見慣れた人影が見えた。



―直也だ!―



私の心臓は今まで一番強く早く、痛いくらいドキドキしていた。