あなただけだった

直也の事をほとんど思い出さなくなり、忙しい毎日を送っていた私は高校3年生になった。そんなある日同じクラスの裕美から驚く事を聞いた。


『ねぇ、ユカコ。立川直也クンって知ってる?』



えっ!?直也!?
なんで裕美が直也の事知ってるの!?



『えっ!?裕美、直也の事知ってるの?』



裕美は高校生になってできた友達。中学校は別々。裕美の家と私の家は反対の場所にあるから、裕美の口から直也の名前が出てくるのは有り得ない事だ。



『昨日ね、中学校の頃の先輩と遊んでてね、友達呼んでいい?って言うからいいよって言ったら、そこに来たのが直也クンだったの。それでユカコの話しになってね。あっ!直也クンがベル打ってって言ってたよ。はい、これベル番。』



裕美から受け取った小さなメモ紙。そこには数字が7つ並んでいた。



『ありがとう。』