それから僕は 元来た海沿いの道をずっと歩いた。 潮の匂いは なぜか僕にしっくりくるらしく 落ち着くような気がした。 落ち着いて僕が何を考えたかというと 今まで生きてきた 短い道について考えを張り巡らせていた。 いろんなことがあった。 もちろん同じことの繰り返しだった。 朝が来て,人間がやってきて 仕事を始め,昼ご飯を食べて,また仕事をし 夕日が照る頃に人間たちは帰り, 夜になって 星がでて,月が沈んで,また同じ朝が来る。