週明け、いつもの教室に足を踏み入れる。 と、前の方の席に一人で座っているアヤの背中を見つけた。 声をかけようとした途端、俺の目の前を男が横切った。 「ごめん。トイレ混んでた」 同じ学部のその男は、アヤの隣の席に着く。 よく見ると既に荷物が置かれていた。 席を外していただけのようだ。 アヤはそいつに笑顔で話しかけている。 踵を返し、思いっきり離れた席に座った。 「……」 やっぱ、 俺じゃなくてもいいんじゃん?