あの日から私は学校に行っていない。

あの日、最初は信じなかった。でも…

『昨日、西城 光輝が亡くなった…。』

先生から、放たれた一言。

その言葉は、私の心に深く、強く突き刺さった。

先生がいなくなったあと、都は言った。

『事故だったの。光輝は、車に跳ねられた。』

そう言い、泣き崩れた…。

海からは、手紙をもらった。

『光輝から…。』

そう言って、私に渡した手紙。

その内容は、私にとっては、酷く、もの悲しいものだった。

【華へ】

華、この手紙を見てるってことは、俺はもう、この世にいないのかな?

俺は、華といれて、楽しかった。

短い間だったけど、凄く楽しかったし、嬉しかった。

華は覚えているか?あの約束。

俺、正直、華は何も言ってくれないんじゃないかって、不安だった。

それでも、信じて連れてって良かった。

俺は、これから、華がどうしようが構わないけど、これだけは言っておく。

自分が幸せになる道を選べ。

俺は、華が大好きだ。これからもずっと、それは変わらない。

だから、華に幸せになってほしい。

ひまわりの約束、守れなくてごめん。

華はおこる?それとも悲しむかな?

でも、そうさせるのは自分。

こんな自分が嫌になる時がある。

それでも、華は優しいから、そんな俺にも微笑んでくれるんだろうな…。

いつでも俺は華を見てる。

華がまた、手紙が欲しいっていうなら、天国からでも、地獄からでも書いて、華に届くようにするから…。

大好きだ…華…。        
             光輝より

読み終わった後、私は泣いていた。

子供みたいに、大声を上げて泣きまくった…。

「光輝…ヒック,うっ…私、も…グスッ…大、好きぃ…!」