「はーなっ!!」

「わっ!」

光輝に後ろから抱きつかれる。

「光輝…。また来たの?」

「おうっ!」

「うん。そっか。じゃ、離れて。」

「えー!いいじゃん!」

「離れろ。」

私は、ずっとくっついている光輝を無理やりはがした。

「まったく…。それより、また、お弁当食べに来たの?」

「あぁ、そう!」

「そっか…。」

私といても楽しくないのに…。

なんで光輝は私と一緒にいるんだろう。

「…よし!」

「行こう!」

「え?」

「どこに?」

「ついてくれば分かるっ!」

そう言い、光輝は、私の手をつかんで走り出した。

~8分後~

つ、疲れた~。光輝、足、はやすぎ…。

「華!ここっ!」

「…ひまわり畑…?」

「そう!」

「…綺麗…。」

光輝はここに連れて来たかったの?

「良かった…。」

「え?」

意味が分からなく、キョトンとしていた私に…

「華、元気なかったからさ…。ここ来れば、華も元気になるんじゃないかって思って…。」

「そうだったんだ…。」

ありがとう。光輝…。

「あ、華、華!見て!」

「わー、大きいひまわりだねぇ。」

「だな!」

すごいなぁ…。

「ん、そうだ!」

「え?」

「華、ここで約束しない?」

「?」

「ずーっと、華と一緒にいられますように!」



「ほら、華も。」

「え?あ、うん?」

戸惑いながらも、私は呟いた。

「ずっと、光輝といられますように…。」

「はい!約束!」

「…うん!」

純粋に嬉しかったんだ。この時は。

でも、私達は知らなかった。

この約束が、この世で果たされないということを…。

あの後、私達は別れて、家に帰った。

でも、まさか、あんなことになるなんて…。