姫は自由に生きている


「新、帰ろ?」


「ちょっとあんたは黙っててよぉ!今アヤが新と喋ってるのぉ!消えなさいよ!アヤの新取りやがって!くそ女!」


「は?初対面のあんたにくそ女とか言われる筋合いないんだけど。そもそも容姿も中身も私の方が絶対勝ってるから。あ、もしかしてその見た目で自分の事可愛いとか思ってるわけ?きっしょ。あり得ないわ。あんたこそ頭沸いてるんじゃないの?そういうことだから新帰ろ」


「れ、恋ちゃん?」


「なんなのよあんたっ…!!ふざけんな。ふざけんなっ!!アヤの事貶しやがって!」


オロオロする新に、わなわなと肩を怒りで震わせてる女。


次に出た行動は思った通り。


パシッ

「殴られる趣味とかないから。」


殴ろうとした女の腕を掴んで力を入れる。


「い、痛いっ!離してよぉ!」


「あぁ痛かった?失礼」


涙目で私を睨んでる女。


え、可愛くないんですけど。これを自分で可愛いとか思ってるわけ?剣の方がよっぽど可愛いですけど?


「行こ。」


もうこの女に用はないと思って私は新の手を引いて場を去った。


「あの女…絶対許さない。殺してやる…!」


そう呟いていたのは私たちには聞こえない。





これが、全ての始まりだった。