姫は自由に生きている


「新やっぱりカッコいいねぇ。さすがアヤの元カレぇ」


どうやらこの女は新の元カノらしい。


それにしてもその事実をわざわざ言うかな。


「……………」


女は新の身体を触る。


「ねぇ新ぁ。その隣の女誰ぇ?遊びの女ぁ?」


「……違うから。この子に触らないで」


新は私を女から守るように背中に隠す。


「なにそれぇ!まさか本気ってことぉ?ウケるんですけどぉ」


「それも違うから。じゃあね」


「ちょっと待ってよぉ。久しぶりなんだからもう少し話そぉ?アヤ寂しかったんだからぁ。急に連絡取れなくなってぇ。」


帰ろうとする新の腕を、長い凶器のような爪で掴む女。


「………あっそ」


「アヤ、まだ新の事好きなんだよぉ?他の女と遊びまくってすごい嫉妬してるんだからねぇ?ねぇ、私達自然消滅みたいになってるけど諦めてないから。一応元カレって言ってるけど、アヤはまだ付き合ってるつもりだから。」


「………俺たちはもう終わったから」


いつもの新とは、明らかに違う。


本気でこの女に怯えている。


過去にきっとなにかあったんだろう。


なんて冷静に分析してる私。