「初めまして」


役に合わせる為に私は琳の腕に自分の腕を絡めて挨拶する。


「めちゃくちゃ美人…」
「すげぇ美人…」
「琳さんとすげぇお似合い…」
「俺もこんな彼女欲しい!」
「琳さん羨ましいっす!」
「レベル高ぇ!!」


「あいつら上に居るか?」


「全員揃ってますよ」


「分かった。行くか。」


「えぇ」


ヤンキー達に別れを告げて私は琳と二階に上がり幹部室に行く。


下に剣は居なかったから、必然的に幹部以上の役職に剣は就ているらしい。



さすが私の弟だ。


二階に着いて、ノックなしに突然幹部室と呼ばれる部屋の扉を開けた琳。


「よーお前ら」


私は扉の前で琳に待たされている。


琳曰くドッキリらしい。


琳と知らない声の男達の会話が聞こえる。


10分経った。


まだかな?


「入れー」


琳の合図が聞こえたので私は幹部室に足を入れる。


何年振りかの幹部室は、昔と何一つ変わってなかった。


変わったのは、上に立つ人間だけか…


なんて考えながらニヤニヤしている琳の隣に立つ。