「俺のバイクカッコいいでしょ」
「カッコいいカッコいい」
「えーなにそのテキトーな感じ〜」
「うざ」
「俺ショック」
確かに新のバイクはカッコ良かった。
暴走族あるあるの改良されまくったゴツい感じじゃなくて、少しだけ改造されたシンプルなやつ。
わりと好きなやつだ。
「恋ちゃん俺が乗せてあげる〜」
「新 恋に触るな!」
「まだ居たの〜?剣」
私たちが学校を出るまで見送ると言った右京達はすぐ横に居るのに、剣の事を蔑ろにするようなふざけたことを抜かす新。
え、こいつ殺されたいのかな?
私の可愛い可愛い剣をそんな扱いするなんて。
死刑だよ?
「私バイク乗れるから大丈夫」
「え?恋ちゃん乗れるの?」
「2ケツ慣れてるからね」
後ろに乗るくらいなら全然出来る。
昔よく琳のバイクに乗せてもらってドライブしてたからね。
あいつほど運転の荒い奴に出会った事はない。
おかげでバランス感覚鍛えられたわ。