一回戦が終わって二回戦目に入ろうとした時


「恋」


右京が降りて来た。


用事がある時以外普段下に降りて来ないらしい右京の登場に面子が騒つく。


「なに?」


「もう終わったろ。上来い」


「私もう一回戦やりたいんだけど」


「ダメだ。来い」


「なんで」


意味の分からない発言にだんだんとイラついてくる私。


きっとも不機嫌オーラを放って居るのだろう。


面子がオロオロし始めた。


「いいから」


「嫌よ」


「なんでだ」


「それはこっちのセリフよ」


「ちっ」


なにか用事があるならそうと言ってほしいけど、どうやらそうではないらしい。


じゃあなんで?って感じ。


昔からだけど右京は言葉が足りないから人に思ってる事が伝わらない。


昔はわりと理解出来たけど、今や久しぶりに会ったらそれが悪化している。