姫は自由に生きている


「あー恋ちゃん居るー」


「なに新うるさい黙って」


「俺の扱い酷くない!?」


「…………」


「無視された…俺泣いちゃうよ?」


「新うるさい集中出来ない」


「剣の言う通り。分かったなら黙れチャラ男。女臭いから近寄るな」


「……もうやだこの双子」



今いい所なんだから集中しないと負けるでしょ。


シクシク泣き真似をしだした新を放置してゲームに白熱する私たち。


恵も無視を決め込んでいる。


だいたい新の扱い分かってきたわ。


「また負けた…」


「ふふっ。少し休憩しよ」


「そうだね。俺飲み物持ってくるけど何がいい?」


「りんご!」


「はーい」


大好きなりんごジュースを持って来てくれた剣。


「ありがと剣」


「どういたしまして」


ふと新を見ると凄まじい速さでLINEを打っていた。


何者こいつ。


なんて思っていると隣に座る剣から視線を感じたので顔を向けて見ると


「もう一回しよ!」


またマリオを誘って来た。


「いいよ」


この子昔からマリオ好きなのよね。


私もゲーム好きだから全然いいんだけどね。


てことで家に帰る時間までずっと剣とマリオをしていた。


んで倉庫に居たみんなにバイバイして剣と一緒に2人で家に帰宅した。