恋side
ちゅ、ちゅ、ちゅ
「…可愛い」
ちゅぅ、ちゅっ、
「…可愛すぎる」
ちゅぅ、チクッ、ちゅ、
「はぁ…このまま閉じ込めておきてぇ」
……………起きれない
状況は、というと
朝身体がくすぐったくて意識が浮上したら、右京がこの調子で寝ていると思ってる私の全身にずっとキスを落とし続けている
時折チクッと吸われているのは、触れないでおこう……数が恐ろしい
私が寝ていると思ってるからか、油断している右京
そろそろ恥ずかしすぎて死にそうだけど、起きるに起きれないのである
なにを隠そう、昨夜ついに右京と身体を重ねた
右京が私に気を使って手を出さないのは分かってた
そしてそのストッパーを外せるのは私しか居なかった
思い出すだけでも恥ずかしい昨夜の情事
頭がおかしくなりそうなくらいドロドロに溶かされて、愛されて、繋がった時に幸せすぎて涙が出た
そんな私を見た右京も、同じくらい幸せそうで泣きそうな表情をしていて
同じ気持ちなんだな、って伝わってきた