右京side
「うきょう…」
「寝てろ」
「右京も一緒がいい」
「…これでいいか?」
「えへへっ」
昨日は俺の家に泊まってて、起きた時点で少し熱っぽい
怠いという恋に熱を測らせれば37.8°
熱が出ると甘えたがりになる恋は、朝からずっとこの調子
「右京冷たくて気持ちい」
体温の低い俺の手を自分の頬に滑らせ気持ち良さそうな顔をする少し顔の赤い恋
無自覚だからタチが悪い
たまになんの罰ゲームかってくらい理性を試される時がある
「恋寝ろ」
「やぁだ!」
「はぁ…」
頼むから熱で潤んだその目で見ないでくれ
「腹は?」
「食欲ない」
「プリン食べるか?」
「食べさせて?」
「はいはい」
冷蔵庫に行こうとすれば、俺に張り付いたまま一緒に来た恋
「ソファとベッドどっち?」
「ベッド!」
甘えたがりの要望でプリンとミネラルウォーターと薬を持ってベッドに逆戻り
「ほらあーん」
「んっ」
大好きなプリンを食べさせてやれば、美味しそうに頬を緩ませる
……食っちまいてぇ