バンッ!!
剣を膝枕したまま普通に喋ってたら、扉を思いっきり開けて不機嫌な右京がズカズカと幹部室に入ってきた
すぐに恵も入ってきて、あちゃぁ〜って表情
「恋」
「おかえり右京。大丈夫だった?」
「なにしてる」
「剣とイチャイチャしてる!」
「こっち来い」
「えぇ〜」
「来い」
不機嫌な右京と焦る恵と、私にさらにくっつく剣
幹部室の空気は最悪だ
「恋、行っちゃうの…?」
嗚呼、マイエンジェルよ
どうしてそんなに可愛くおねだりするんだい?
「け、剣と一緒にいる」
「あぁ!?」
天使と悪魔の間で揺れる私を見ていた恵が
(剣の勝ち誇った顔に右京がイラついてるなんて微塵も考えてないんだろうな…)
と思ってる事なんて知る由もない
「たまには俺に恋譲ってよ〜!」
「拒否」
「嫉妬深い男は嫌われるぞ〜」
「るせえ」
「恋は俺の方が好きだもんね〜?」
「はっ、勝手に言ってろ」
マイエンジェルや、ちょっと挑発しすぎてないかい?
私に分かるくらい笑顔が黒くなっているよ?
助けを求めようと恵を見れば、肩をすくめてお手上げの様子
「恋との時間邪魔しないでよ!」
「はっ、シスコンが」
「シスコンでなにが悪い!」
「お前のスマホのカメラフォルダの下から3…「あーあーあーあー!!」…」
ニヤリと不敵に笑った右京に、本気で焦った様子でガバッと起き上がった剣
「剣のスマホがどうしたの?」
「こいつのカメラフォルダの下から3番目の…」
「右京ダメ!それ絶対ダメなやつ!!!てかなんで知ってるの!?!?」
「逆に俺が知らないとでも思ったか」
「バレないようにしてたのにっ…!」
「ちなみにロック番号は…」
「なんでそこまで知ってるわけ!?!?」
マイエンジェルよ、そんなに焦ってカメラフォルダの下から3番目にロックかける程のなにを隠しているんだ??

