姫は自由に生きている



「メンバーが恋さんと親睦を深めたいみたいですよ」


「見るな減る」


恋さんを隠すように布団を被せた右京に溜息


「とりあえず確認ですけど、避妊してますよね?」


「あ?そもそもヤってねえ」


「「「はああああああ!?」」」


何言ってんだと言いたげな右京に、こっちが何言ってんだと言いたくなった


「んっ……」


自分の腕の中で身を捩る彼女を愛おしそうに見つめキスを落とした右京


「え?ヤってないの?」

「キスマーク付けておいて?」

「よく我慢出来ますね…」


好きな女を目の前にして手を出さないなんて……ここまでくると最早尊敬でしかない


「……こいつの傷は深い。下手に傷付けたくない」


腫れ物を扱うように寝ている彼女の頬に指を滑らせた右京の表情は苦しそうだった


なんとも言い難い微妙な空気が流れる



「ん……うきょ?」


「ん?おはよ」


すると、恋さんが目を覚ましたのか右京にぎゅぅとくっ付いた


俺たちでさえ見たことのない甘い表情の右京に、最早絶句


そして言わずとも絵になる2人


「んふふ〜」


俺たちに気づかずスリスリと右京に甘える寝ぼけた恋さんの可愛さにこちらがやられそうになる


「いい事でもあったか?」

「また希姫って呼んでもらえるの、嬉しいなって」

「そうだな」


擦り寄る恋さんの顔中にキスを落とす右京は、ふいに固まってた俺たちの方を見た


というか、睨まれた


「いつまで見てやがる」

「だから2人を呼びに来たんですって」

「え?みんな居たなら教えてよ!!」


恥ずかしいじゃん!と布団を被って隠れた恋さん


「ご飯の準備出来ましたから早く来て下さい」

「恋飯食うか?」

「……食べる」

「支度したらそっち行く」

「分かりました。早くして下さいよ」

「ちっ」



ようやく動き出してくれた手の掛かる2人に、既に疲れてしまった